夏になると悩みが増えます。
「汗が止まらない」とか、女性なら「顔のテカリ、ファンデーションが落ちまくる」とか。
そして人類というより地球上の哺乳類全般の悩みはズバリ「蚊」!
刺されたら痒いしなるべく刺されたくないですよね。
今は殺虫剤もあるし、蚊が寄ってこない薬剤もあるし、
万が一刺されたとしてもかゆみ止めがあります。
しかし、蚊に刺されやすい人、刺されにくい人がいるのも事実です。
そんな蚊について、蚊が人を刺す理由、刺されやすい人刺されにくい人がいるのはなぜ?
刺されやすい場所があるの?など詳しく調べてみました。
蚊に刺されやすいと病気になるの?刺されることの危険性と対処法
蚊は何故人を刺すのでしょうか?
普段の蚊の食事は蝶や蜂と同じく花の蜜や草の汁です。
え?と思われましたよね。
蚊はメスのみ人や犬、猫などを刺します。
オスは刺さないそうです。
その理由ですがメスは卵を産みます。
卵を生む時にはタンパク質が必要なのですが、
そのタンパク質を効率よく摂取するために血を吸うそうです。
日本にいる主な蚊はヒトスジシマカ(通称ヤブ蚊)、
アカイエカ、チカイエカと言うことです。
このうち、チカイエカは一度目の産卵の時は吸血しないまま生みます。
これを無吸血産卵性と呼びます。
しかし、その他の蚊と2回目以降産卵のチカイエカは、
血を吸わないと産卵できません。
そのためメスは子孫を残すために命がけで血を吸いに来るのです。
では蚊に刺されるとどんな危険があるのかですが、
蚊は病気になった人の血も吸います。
血は病原体を特定されるときに使われることは知っていると思います。
何か病気にかかったら、病院で採血されますよね。
病気になった人に血を吸った蚊は、必然的に病原体を体内に持ちます。
蚊は人の血を吸う際に、血を固まらないようにするために唾液を少し入れます。
その唾液にも病原体が含まれている可能性があるのです。
蚊を媒体としてうつる病気は感染で
・ジカ熱、デング熱、黄熱など・・・ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど
・日本脳炎、ウエストナイル熱・・・コダカアカイエカ、アカイエカなど
・マラリア・・・シナハマダラカなど
日本脳炎は予防接種があるくらい日本でも認知されている感染症です。
蚊に刺されることはただ「かゆい」だけではないのです。
また、蚊に刺されたからと言って必ず病気になる!訳ではないので安心してください。
ウイルスの流行度合いや蚊に刺される数によって感染する確率は異なります。
1~2箇所程度刺されるくらいなら感染率は非常に低いのですが、
無防備に刺されて蚊の餌食となってしまうと感染率はぐんと上がります。
また自覚症状が無い場合もあります。
蚊に刺されて感染し、自覚症状がないまま病気を拡げてしまうこともあり得ます。
蚊に刺されない方法としては、蚊の習性を知ることが必要です。
・蚊がいる場所や活動する時間を避ける。
・肌の露出を少なくするために長袖長ズボンを着用し、
虫よけ(忌避剤)や蚊取り線香を利用する。
これからの時期、山や森など蚊の多い場所へ出かけることも多いと思いますが、
刺されやすくなる夕方前にはその場所を離れたほうが良いでしょう。
また、適宜かゆみ止めを使用し、
かゆみ止めが無いときは流水で冷やしたり氷で冷やしたりするとかゆみが治まります。
蚊に刺されやすいのは体のある場所に原因が!?刺される理由と習性
蚊に刺されやすい人の中にも「ここばかり刺される」という場所があると思います。
何故その場所なのって思うのですが、これもきちんと理由があります。
刺されやすい場所「足首より下の足」「手」「顔」です。
理由は、足は発汗により皮膚水分量が多く、
それに加えて足の匂いの特異臭である「イソ吉草酸」が分泌されるためです。
足の匂いに寄ってくるというのは高校生が「妹ばかり刺されるのは何故?」という研究で
明らかにもなりましたよね。
手は乳酸や水分で、顔は皮脂が多いためであり、
知らないうちに私たちの体からは蚊を引き寄せる物質が分泌されています。
まとめ
蚊の習性を詳しく見てきましたが、
実際に蚊に刺されないための対策を最後にお伝えします。
「足」
・洗って清潔にする。
・素足にサンダルで過ごさず、きちんと靴下に靴を履いて出かける。
「手や顔」
・洗って清潔にする。
蚊に刺されやすい血液型と言われているO型の人や何人かでいても必ず刺されるという人は、
こまめに手洗いなどで匂いを消すことを心がけてみるといいかもしれませんね。