おでんといえばどんな物を思い浮かべますか?
透明の黄金色の汁の関東風(俗にいう関東煮)だと思います。
カツオ節や昆布で出汁をとって、
しょうゆなどで味つけするものを思い浮かべるでしょう。
地方にはいろいろなおでんがありますよね。
香川県は白みその酢味噌をかけて食べたり、
名古屋は赤味噌かけて食べたり、
地方ではいろいろなおでんが食べられていると思います。
その中でも最近話題になっているのが「静岡おでん」、
見た目が真っ黒で衝撃的ですよね。
でも、とてもおいしいのです。
今日はその真っ黒のおでん「静岡おでん」の
出汁の決め手やアレンジについてご紹介します。
静岡おでんは太平洋戦争後の食糧難で完成したおでんで、
静岡では10日連続で食卓に登場するものだそうです。
詳しく解説していきます。
最後までお読みくださいね。
静岡おでんのだしの決め手は?手作りするときの注意点を一挙公開!
静岡おでんといえば真っ黒のだしです。
あれってどうやってとっているのでしょうか。
関東煮だと前述したとおりカツオ節や昆布でとりますよね。
静岡おでんのだしはそれにしっかりとお肉を追加します。
味つけもしっかりと牛丼並みについているので、
お肉を入れてだしをとるのは納得です。
それでは静岡おでんの作り方を紹介します。
<静岡おでん材料>(26センチ鍋いっぱい)
※お鍋は特大をご用意ください。26センチ鍋でいっぱいになる量を紹介します。
◇煮汁
水 1500cc
いわし粉、サバ粉(だし用の粉末)いわゆるだし粉 小さじ4
酒 100cc
砂糖 大さじ4(好み)
しょうゆ 大さじ5
塩 少々
◇具材(好きなものを揃えます)
※絶対入れたほうが良いもの
牛スジ 300gから500gくらい
豚モツ 300gから500gくらい
黒はんぺん(静岡以外にはないので、その場合はいわしつみれなど)1袋
※あとは好きなもの、揃えられるもの
大根、結び昆布、糸こんにゃく、ゆで卵、ソーセージ、ジャガイモなどなど
◇食べるとき用
いわしとサバ節のミックス粉、青のり
<作り方>
1.牛スジ、豚モツは3回くらいゆでこぼします。
お店では串にさしてありますが、
家で食べるなら省いても良いです。
2.大根はさっと湯がきます。
練り物類は油抜きのためにお湯をかけてください。
3.煮汁を作成します。煮立たせたら具を煮込みます。
4.可能な限り煮込んでください。
長く煮込めば煮込むほど具材に味が染み込み、
静岡おでん独特の黒いおでんとなります。
最低でも3時間は煮込むことをおすすめします。
5.食べるときはさらにミックス粉を具材にかけて青のりもかけて食べます。
<重要ポイント>
この静岡おでんは出来上がったその日に食べるより、
翌日や翌々日に食べることをおすすめします。
長く煮込めば煮込むほどおいしくなるので、
衛生面だけは気を付けていただきたいですが、
出来上がった翌日以降にお召し上がりください。
そして、よく言われるのが、だし粉がないと静岡おでんではない!ですが、
実は静岡おでんには定義がありません。
だし粉があればおいしいのですが、
なくてもおいしいので無理やりにそろえなくても良いのです。
こうやって出来上がったおでんを
10日くらい続けて食べているのが静岡県です。
とか言いますが、さすがに飽きてくると思います。
アレンジしてるんじゃないでしょうか?
次はその静岡おでんのアレンジを紹介します。
静岡おでんは牛スジや豚モツなどの味が出ているおでんとなります。
味つけも甘辛い牛丼のような感じです。
ご飯にかけて丼にすると
とてもおいしい静岡おでん丼となりますよ。
静岡おでんの出汁を市販品でアレンジ出来る!?簡単レシピはこちら!
だし粉だなんだと面倒くさいと思われた方もいますかね?
もちろん市販品でもつくることが出来ます。
それもどこでも売っているめんつゆでOKです。
3倍希釈のめんつゆを200cc
水 1.5L
この2つであとはお好きな材料を投入して煮込むだけです。
しかし、絶対入れたほうが良いという牛スジと豚モツ、
黒はんぺん(いわしつみれ)はお忘れなく。
さらにカツオ粉やミックス粉、青のりがあればばっちり、
静岡おでんの完成です。
そして、煮込み時間を短くしたい場合は
圧力鍋を使用したら良いです。
圧力鍋無いわ!って方は炊飯器が便利です。
大根や牛スジ、豚モツを下茹でして、
残りの具材と共に炊飯器に入れて調味料も入れてスイッチを押すだけです。
炊飯器での調理は味を薄めにするのがポイントです。
しっかり味がついてしまいますので、
少し薄いくらいで煮込み、その後味を整えてください。
まとめ
いつも同じおでんだと飽きてきます。
今回紹介した静岡おでんは
市販のめんつゆを利用してできるおでんとなっています。
具だくさんにして子どもが喜ぶ献立にしても良いし、
大人のお酒のおつまみにしても良いと思います。
また、多く作って丼にしてもおいしいですよ。
一度に大量に作れば、おいしくて、主婦が楽できる献立となりますので、
この冬は是非一度お試しくださいね。