台風が引き起こす体の不調…頭痛・歯痛・眠気などを緩和する方法

低気圧が近づくと頭痛がする、気が重い、めまいがする、
古傷が痛むなど身体に不調が出てくる人が、
年を重ねるごとに増えていきます。

低気圧の親玉である台風が近づいてくるとその症状は強く現れ、
起き上がることさえ不可能な人も出てくるようです。

私も交通事故で痛めた首や肩が不調になったり、
頭痛がひどくなったりすることが多いので、
今回は低気圧、それも台風が引き起こす体調不良の諸症状を緩和する方法について、
調査しました。

台風が引き起こす頭痛や歯痛の治し方とは？薬が効かないのはホント？

台風が近づくといつも頭痛がして、
首が痛くてどうにかならないものかと思い、
鎮痛薬を飲んでごまかすことが多い状態です。

しかし、飲むタイミングを間違ってしまい、
全く効かずにさらに追加で薬を飲んでしまっているのが現状です。

私の場合は飲むタイミングがしっかり合えば、
しっかり痛みが止まります。

しかし、薬が効かない場合もあるとのことですので、
なぜか？と言うことと、薬が効かない場合の緩和の仕方などあるのか調べました。

台風が近づくと起こる頭痛は「台風頭痛」といいます。
この台風頭痛は、
低気圧の影響で耳の中の気圧センサーと呼ばれるところで異常を感知し、
そのことでストレスだ！と感知して自律神経の興奮が起こります。

その興奮で交感神経が活発となり、
頭の血管や首の血管が収縮して、
頭が締め付けられるような頭痛「緊張性頭痛」が起こります。
これが「台風頭痛」の原因です。

身体の各血管を収縮させるストレスがかかっている状態ですので、
頭痛はもとより、歯痛なども起こりやすくなります。
この緊張性頭痛は薬に頼るよりももっと簡単に緩和する方法があります。

それは「耳の周りを温めること」です。
ホットタオルを作って、両耳に当てるのです。
すると、交感神経でストレスを感じて収縮した血管が広がって行くので
頭痛が収まりやすくなります。

ホットタオルではなくても、
ペットボトルにお湯を入れて耳に当てるなどでも良いです。
やけどにだけは注意してくださいね。

また、耳のマッサージをすることも有効です。
こちらのほうが物もいらないのでお手軽かもしれません。

そのほかにも、耳栓を使う方法もあります。
楽天市場などで購入できますが、
耳の中の圧力を一定に保つ作用があります。

気圧調整は出来ますし、
周りの音はしっかり聞こえる作りになっていますので、
そのまま仕事したり会話したりも出来ます。

そして、薬についてですが、
頭痛がするからといって鎮痛薬では効かないこともありますね。
その場合は「酔い止め薬」が劇的に効く場合もあります。

これは「酔い止め薬」が、
耳の気圧センサー部分に効力をする発揮することがわかっているからです。
乗り物酔いと台風頭痛が似たような原理で起こるというのも面白いですよね。

さらに、漢方薬もおすすめします。
めまいや頭痛に効果的といわれる「五苓散」を使うのも
酔い止め薬と同じような効果が得られます。

漢方薬は緩やかな効き目だから、
漢方薬は気休め、漢方薬はお年寄りが飲むものと決めつけず、
試してみるのが良いと思いますよ。

次は頭痛や歯痛の他の、台風関連の体の不調についての対処方法です。

台風が近づくと、周りの気圧が下がり、酸素濃度も低下します。
すると、リラックス時と同じく、副交感神経が優位に立ちます。
リラックスしている状態なので、
身体から力が抜けて、さらに眠気も誘ってしまうのです。

身体や脳にとってはとても良い状態ですが、
日常生活には支障をきたします。
仕事しているのに眠い、運転しているのに眠いなどなど。

そんな時は「カフェイン」で眠気を解消しましょう。
カフェインが入っている飲み物と言えばコーヒーです。
さらに、私たち日本人におなじみの緑茶、
そして中国茶の代表ウーロン茶などです。

カフェインを摂ると、
身体のリラックス効果をもたらす副交感神経よりも交感神経が優位に立ちますので
眠気も覚めます。

もっともおすすめな飲み物は、コーヒーより玉露です。
緑茶はコーヒーよりカフェインが少ないと思っている人も多いと思いますが、
実はコーヒーより緑茶のほうがカフェインが多く含まれています。

その中でも玉露はコーヒーの約3倍
（コーヒーは100ml中60mg、玉露は100ml中160mg）も多くカフェインを含んでいますので、
眠い時にはおすすめな飲み物です。

また、辛い物を食べて刺激を与えて
交感神経を優位に立たせるのも良いです。

唐辛子に含まれるカプサイシンは、アドレナリンの分泌を促しますので、
眠気を吹き飛ばすだけではなく、
集中力などもアップしますので、仕事の効率がさらにアップするでしょう。

台風頭痛などの病のことは「気象病」と呼ばれ、
一般的に知られるようになってきました。

ネット上にも頭痛外来の医師の話など、
有益な情報もたくさん上がっていますので、調べてみてください。

症状がひどい場合は、違う病気が隠れていることがありますので、
自己判断で対処するのではなく、医師にしっかり相談することをおすすめします。