新型コロナによる影響は甚大です。
マスク生活・手洗い・3密回避により人との距離も微妙に開いたようにも感じますね。
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムが新型コロナに対しての殺菌に使われますが、
そのほかにも新型コロナ対策に良いと言われ始めたものが出てきました。
今回は紫外線殺菌について詳しく調べました。
本当に新型コロナ対策になるか？
最後までお読みください。
紫外線殺菌が及ぼす人体への影響を簡単に解説！正しい知識を得ること
新型コロナの対策に良いと言われている紫外線殺菌ですが、本当にメリットだけでしょうか？
人体への影響はないのかを調べました。
殺菌効果のある紫外線を出す「殺菌ランプ」は
スマホやマスク、衣類などの殺菌ができるとして、
この新型コロナ禍で大きな広がりを見せています。
以前は病院や工場など、殺菌を必要とする業務上の用途に限って使われていましたが、
今は飲食店や家庭にも広がってきました。
この殺菌ランプですが、人体に照射すると皮膚や目に障害が出るため、
ランプを点灯している時は、
・無人の状態にすること
・光を外に出さないこと
など厳重な注意が必要です。
しかし今回のコロナ禍で飲食店や家庭にも商品が広がり始め、
正しく使用されていない現実もあります。
日本照明工業会という殺菌ランプを製造する業者が加盟する団体は、
警鐘を鳴らしているそうです。
「殺菌ランプは正しく使用しないと、目や皮膚を痛めてしまい深刻な健康被害が出る恐れがある」と言うことです。
殺菌という言葉だけが先行し、メリットの部分だけが伝わり、
デメリットの部分がなかなか伝わっていないのが現実ですので、
しっかり紫外線殺菌について学ぶ必要があるようですね。
紫外線ランプは、雪や夏の日に焼ける環境よりもはるかに強い紫外線を出すので、
日焼けのような状態が強くなったり、
目やにが出て目が開かなくなったりと目に障害が残る危険があります。
効果のない商品と、効果が強いために使用方法に注意が必要なものが混雑した状態で
通販などでは販売されています。
あなたの手元にある商品は本当に効果があるものなのか、
確認が必要かもしれませんね。
紫外線の殺菌の仕組みを超わかりやす～く説明！菌が死滅するからくり
では、その殺菌ランプが発生させる紫外線がなぜ殺菌できるのか仕組みを説明いたします。
紫外線はウイルスや細胞のDNA情報（核酸と呼ばれます）に直接損傷を与えます。
細胞内の核酸に紫外線が当たると化学反応を起こし、
新陳代謝が阻害されて増殖能力を失います。
さらに紫外線の照射が多くなると、
原形質（細胞の核や細胞膜など）も破壊され死滅するのです。
「細胞の中心部に損傷を与えて死滅させる」のならば、
人体にも影響があるのは間違いないですよね。
紫外線殺菌ランプの取り扱いには十分に注意が必要なことがわかります。
また、ある程度の面積を照射しないと意味がないそうですので、
家庭で使うのは現実的ではないようです。
照射すると物の表面も痛める可能性も出てきますので。
また紫外線が届かない物陰には効果がありませんので
「室内でランプを照射していたから大丈夫」というわけではなく注意が必要です。
紫外線殺菌に関する銘柄が続々と！「深紫外線」はコロナに有効なの？
紫外線殺菌に関する研究が進んでいます。
山口大学や宮崎大学などとの産学共同研究も進み、
新型コロナへの効果が確認されています。
殺菌効果のある紫外線の中でもUV-Cと呼ばれる最も波長が短い紫外線が、
細胞やウイルスに対して強い不活化能力（再生能力などをなくす能力）を発揮します。
その効果はUV-Aの1000倍、UV-Bの50倍以上とも言われます。
またUV-Cの波長（100～280nm）の中でも265nm周辺が最も不活化能力が高いと言われ、
この発光波長を使ったものが深紫外線商品と言われます。
深紫外線商品は新型コロナウイルス対策にはうってつけの商品ですが、
強い殺菌能力はメリットだけでなくデメリットもありますので、記載します。
・新型コロナの死滅が期待できる反面、人体への健康被害も引き起こす可能性があります。
・物の表面が劣化しますので、変色する可能性やもろくなる可能性もあります。
・光が届かない場所、影になる場所は除菌できません。
紫外線殺菌ランプを設置する際は専門家に相談して適切な場所に設置し、
使用方法はしっかり守りましょう。
まとめ
新型コロナウイルス対策にいろいろな商品が出てきています。
メリットだけではなくデメリットもきちんと理解したうえで使用しましょう。
紫外線殺菌ランプもしっかり効果のあるもの選び、
使用方法を守らなければ健康被害が出る恐れがありますので注意しましょう。
今のところ、一番の新型コロナウイルス対策はアルコールで拭き取ることのようです。
今後、安全で安心な商品が出てくることを期待します。
