赤とんぼの歌といって思いつくのは
唱歌「赤とんぼ」、童謡「赤とんぼ」、
そして、アラフォー世代以上の人にはあのねのねが歌う「赤とんぼ」です。
この中でも一番多くの人が思いつく
童謡「赤とんぼ」の作詞家三木露風の出身地について、
また、短編映画「赤とんぼ」について調べましたので紹介します。
赤とんぼ作詞家の三木露風の故郷 兵庫県たつの市とはどんなとこ?
兵庫県といえば神戸が思い浮かぶでしょう。
お洒落な街です。
しかし、芸人さんのダウンタウンが生まれ育ったところ尼崎市も兵庫県です。
また、業務スーパーの本社のあるのも兵庫県加古川市です。
治安の良い町ととても悪い町がありますが、
三木露風の出身地兵庫県たつの市はどうなのでしょうか?
たつの市は兵庫県の南西部、
西播磨地域にある南北に長い地形の町です。
北側は山地、南側は瀬戸内海に面し、南北に揖保川が流れ、
自然に恵まれた地域となっています。
交通に関しては山陽自動車道と国道2号線など大きな道路も通っており、
JRも山陽本線、姫新線と2本の鉄道が通っています。
たつの市は平成17年に出来た市です。
町の面積の半分が山林で占められていて、
自然豊かな風景を作っています。
また、武家屋敷や白壁の土蔵があり、
龍野藩5万3千石の城下町の面影が残っているので
「播磨の小京都」とも呼ばれています。
産業としては皮革の生産や漁業、醤油、
そして揖保乃糸という名で知られている素麺の産地でもあります。
さらに、漁業の町であるので、
少し言葉が荒いという話です。
同じ兵庫県内でも「まるで喧嘩しているかのように聞こえる」といいます。
赤とんぼ作詞家の三木露風の故郷がわかる短編映画「赤とんぼ」を解説
YouTubeで短編映画「赤とんぼ」を見たことある人は
どのくらいいるでしょうか?
小学生が学校で、「赤とんぼ」をリコーダーで演奏し、
少女は町でリコーダーを吹き歩きます。
その音を耳にしたおじいさんは
ハーモニカで赤とんぼを吹きます。
その音を耳にした奥さんは歌詞を口ずさみます。
このような流れなのですが、
映像はずっと童謡「赤とんぼ」に歌い継がれる景色なのです。
作詞家の三木露風が見た景色も、
こんな感じだったのかと思える風景が流れます。
映像美が受け手の思い出さえ、よみがえらせるものです。
見たことのない方は一度見てみるのをおすすめします。
たつの市には三木露風の生家が保存されています。
三木露風の生家は、鶏籠山(けいろうざん)のふもとにある
龍野城の埋門(うずみもん)の坂を下りたところにあります。
明治4年頃から明治22年頃に建築されたものと推定されています。
三木露風はこの家で明治22年6月23日に産まれました。
露風が6歳の時に、両親は離縁し、母は弟を連れて実家に帰りました。
露風は祖父に引き取られました。
この家は母と過ごした大切な思い出の場所だそうです。
大切な場所の生家は
歴史的景観形成地区(龍野町龍野地区)の武家地景観通りに建っています。
この武家地は、和瓦葺、漆喰壁などの街並みが特徴です。
生家も外観はそのままで、古い建具などで保持、整備されています。
イベントも、三木露風についてのものが開催されていて、
町の住人にも親しまれています。
使用には料金はかからず、
使用申請書市長に出すだけで良いそうです。
保存したい建物なので、大事に使う必要はありますが、
露風の生家に触れられるのは良い体験になりますね。
童謡「赤とんぼ」、最初は歌詞が違っていた
夕焼け小焼けの赤とんぼで始まる童謡「赤とんぼ」、
実は最初の歌詞と今の歌詞は違っていたようです。
現在知られている「赤とんぼ」
1.夕焼け 小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
2.山の畑の 桑の実を 小籠につんだは まぼろしか
3.十五で 姐やは嫁にゆき お里のたよりも たえはてた
4.夕焼け 小焼けの 赤とんぼ とまっているよ 竿の先
露風が最初に作詞した「赤蜻蛉」
1.夕焼け 小焼けの 山の空 負われてみたのは まぼろしか
2.山の畑の 桑の実を 小籠につんだは いつの日か
3.十五で 姐やは嫁にゆき お里のたよりも たえはてた
4.夕焼け 小焼けの 赤とんぼ とまっているよ 竿の先
どこが違っているかわかりましたか?
1番と2番の最後が入れ替わっています。
さらに1番の「山の空」が「赤とんぼ」に変わっています。
また、タイトルも漢字での表記だったようです。
変更されて歌い継がれているとは面白い童謡ですよね。
また、「赤とんぼ とまっているよ 竿の先」は、
なんと以前に露風が作った俳句だったようです。
言い回しなどが気に入っていたのでしょうか。
俳句を童謡に取り入れるというのは、今でいうなら、
流行りの言葉を取り入れるといった感じになるのでしょう。
まとめ
童謡「赤とんぼ」の景色は今でもみられるのか不明ですが、
自然豊かな土地たつの市の景色は、
日本人のふるさとを思う気持ちを呼び覚ますことでしょう。
機会があれば是非一度、その景色を見てみたいものです。